初めまして、"二宮さん"
今回のことについて、ファンの中には、「今じゃなかったら」って話す人がいる。別にそのことをおかしいとも思わないし、間違ってると言う気にもならない。
だけど私は二宮担だから、いつもの"にのみやくん"に倣って、この理論をちょっとこねくり回してみようと思う。
じゃあいつだったら良かったのか?
『2021年よりも後?』
そんな時期に発表したらマスコミがどう書くか分からない。きっと「活動再開は絶望的」「休止の本当の理由は二宮にあり」なんて文言が踊るのだろう。何よりも怖いのは、ひょっとしたらそんな憶測を否定する発言を載せる媒体が存在していないかもしれないということ。FCも、SNSも、全部停止してしまっているかもしれない。先のことなんて誰にも分からない。
『じゃあ2020年?』
今よりももっと炎上するんだろうな、その時期。「最後の年に言うことじゃない」「最後まで綺麗な気持ちでいたかった」って言うんだろな。
『じゃあじゃあ、今よりもっと前?』
「活動休止の話し合いをしてた時期にそんなこと発表するなんて」「誠意が無い、思いやりが無い、心がない」って思うんじゃないかな、言うんじゃないかな。
『そもそも結婚しなければ良いのでは?』
ただのファンにそんな図々しいことを言う資格があるのかな?他人の人生を決められるものなのかな?私はちょっと変だと思う。
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結局どこにも無かったのかもしれない、ベストの時期なんて。どこで言おうと彼は叩かれる、批判される、恨まれる、糾弾される。もうその時点にまで来てしまっていた。
2018年の4月。報道があった頃に私は一度だけ担降りを考えた。私というファンの存在が1人の人間の、しかも私の大好きな人の人生を抑圧していることに気付いて、どうすれば良いのか全く身動きが取れなくなってしまったから。
ファンが存在しなければそもそもマスコミに追われてこんなふうに私生活を食い物にされるようなことも無いんじゃないかな?アイドルってモノなのかな?一生お休みの瞬間は無いのかな?どうしてこんなことになってるんだろう、私のやってることは間違ってる?
この疑問に答えも出せない、自分と自担の関係性が何なのかも分からない、何もかもがぐるぐる回ってとにかく現状が辛くて辛くて仕方なかった。自分が何を辛く思ってるのかもわからなかった。
でもやっぱり、どうしても、あともう少しだけきらきら輝く彼の姿を見ていたくて、邪魔にならないんだったら追い続けたくて、悩んで悩んで自分の中で結論(という名前の境界線)を出した。多分この瞬間から私はいつか来るその日のために準備をしていたんだと思う。
私の中には2人の同一人物がいる。
1人は"にのみやくん"。
私がずっと大好きなアイドル。メンバーを見る表情も、よく通るちょっと高めの声も、頭の回転が速くて機転が効くところも、ちょっとふくふくしててやわっこい白い手も、ふわふわ揺れる髪の毛も、演技も、ダンスも、名前も、言葉も。全部まるっと大好きで、多分私はあなたに「もう応援はいらないよ」って言われるまであなたのファンをやめられない。し、やめたくない。
もう1人は"二宮さん"。
この人は東京都に住む、36歳の男性。私はこの人の姿を見たことがない。にのみやくんから断片的に聞いた情報でしかこの人のことを知らない。だけどにのみやくんと同じぐらい大切に思いたいし、この人が一般の人と比べても遜色ないぐらいに幸せに暮らせたらいいな、と思ってる。
もちろん自担が2つに分裂する訳じゃない。さっきも言ったけど同一人物。これはアイドルとしての"にのみやくん"と1人のひととしての"二宮さん" どちらも無視したくなくて、勝手に私が作った区別の境界線。にのみやくん≒二宮さんだけど、決してにのみやくん=二宮さんにはならない。
この"二宮さん"に私はずっと罪悪感を感じ続けてきた。"二宮さん"は20年もの間ずっと迷惑を被ってきただろうから。マスコミに追われて、"にのみやくん"のファンに酷いことを言われ、散々多くの人に食い物にされて。全部ぜんぶ、"にのみやくん"がアイドルじゃなかったら、"にのみやくん"にファンがいなかったら起こりもしなかった出来事。私は"二宮さん"のことを考えると、脳か、心臓か、頭か、心か、はたまた全身か、どこかは分からないけど確かにどこかが痛くてしょうがなくなる。何も分からずハワイ沖に浮かぶ船に乗った、今となってはもう私の方が年上になってしまった、細くて不安げで頼りない16歳の男の子がどうしても目に浮かぶ。
私にとって"にのみやくん"と"二宮さん"は別の人。でも今回の直筆メッセージはちょっと話が違うなって思う。あの手紙は"にのみやくん"が普段情報を発信する場を借りて"二宮さん"が私達に報告したこと。だから私はどちらにも想いを伝えておきたい。
"にのみやくん"へ。
大好きです。ずっと。あなたがピアノを弾く姿をこの目で見たときから、ずーっと。この先も。
あの頃、毎日続くいじめに耐えきれなくて、でも家族に知られたくなくて。こころが弱いくせに自尊心だけ無駄にあったから何か行動を起こすことも出来なくて。人前で泣くことを我慢していたら笑うことも出来なくなって。毎日コソコソ泣きながら楽に死ぬ方法ばっか考えてた。
そんなときにあなたを知って、
あなたをまだ見ていたくて、
あなたを応援したくて、
あなたに励まされて、
生きようと思った。
あなたが明日をくれた、それこそ星に願いをかけて。
そもそもあなたを嫌いになれる訳がないよ、あなたに救い上げてもらった人生なのに。
私は18歳になりました。やっとあなたの生きた年数の半分にまで届きました。まだまだあなたには及ばないけど、そのことをとても嬉しく思います。
どうか、繊細で人の機微に聡いくせにポーカーフェイスばっかり上手なあなたが悲しみに触れることがありませんように。
そして"二宮さん"へ。
ごめんね、ごめんね
私が分かることでも、私が分からないことでも、たくさん迷惑をかけてしまってすみません。
長い間我慢をさせてしまってすみません。
勝手にあなたの偶像を生きがいにしてしまってすみません。
謝ることばっかりしか出来なくてすみません。
あなたに会ったことも無ければあなたを見たことも無いけれど、いつもあなたのことが気がかりでいました。あなたの毎日を心配していました。あなたの幸せを願っていました。それはこれから先も何も変わることはありません。
私の目には映らなくていいから、私の元には知らされなくていいから、どうか、どうか幸せでいて。
それと、最後になってしまったけれど、改めて、
分かりづらい男
最初にはてブを開いたとき、活動休止について自分の思いを書こうと思っていた。
12月27日の衝撃的な知らせにいつまで経っても心が落ち着かず、ああダメだまさか嵐がいなくなるなんて、辛くて辛くてどうしようもないこんなに辛いならもう何もしたくないと考えていた。
でも、会見を、zeroを、Enjoyを、vs嵐を、Mステを、しやがれを見て。どれだけ嵐が私達のことを想っているのか、私達がどれだけ幸せなのか否が応でも分かってしまった。逆にあれだけされて分からない人間はいないと思うけどね!
だからもう嵐のことで悲しい顔をするのはお知らせがあった週の月曜限りでやめた。どれだけ涙が出ても、鼻水が出ても、不細工でも、私は2021年までは絶対に笑い続ける。嵐が最後まで笑っていてくれるなら、ファンもずっと笑顔を見せるのが筋というものだと私は思った。
だから活動休止についての話は、今はしなくても良いかな、だってあと2年もある。2年分の全力の誠意、全力で受け取ってから書いても遅くないよね?今から書く文章は活動休止についてでも2年後の話でも何でもない、私と自担との思い出話です。
私の自担は、世界で一番分かりづらい人です。
初めて嵐という存在を知ったのは、小学校低学年のとき。その頃学校では空前の嵐ブーム、というより櫻井翔くんブームが起きていた。
慶應大学合格、親は官僚、ジャニーズ初のキャスター、圧倒的に華がある顔、少女漫画のヒーロー役に全く引けを取らない爽やかな名前。クラスの女子の8割方は櫻井翔くんに初恋を奪われた。当然私も翔くんが大好きで、周りの熱が少し冷めた3年後も変わらず翔くんのことを推していた。そんなとき、私は親に連れられて人生初のコンサートへ参加した。
本当に当時の自分をぶん殴ってやりたいが、その頃私は櫻井翔くんにしか興味が無かった。そのくせ早めの厨二病を発動させており、ジャニオタのくせにアイドルを否定するという鬱屈した感情を持っていた。キモ。更に無知だった私はその日が初めてガチのオタクを見た日となり、序盤は嵐を集中して見ることも出来ずオタクの熱にドン引いていた。申し訳ない。そんな状況でも初めて見た翔くんはきらきらで、かっこよくて、やっぱり綺麗だった。
曲目は進み、ソロ曲へ。私が初めて"見た"自担は白いTシャツを着て白いピアノの前に座っていた。
その頃私が自担に持っていた感情は、「ナルシストでカッコつけ。やっぱ翔くんには負けるし、足元にも及ばない。でもまあ、今回のソロ曲は好きかな。 」そんなナメた気持ちで観ていた私を自担は完膚なきまでにブチのめしたのだ。
白というよりかは、透明だった。ピアノを弾いて歌う自担は、あんまりにも優しくて儚くて、美しい。この曲が終わったら、目を一瞬でも離したら、柔らかい光と一緒にフラッとどこかへ消えてしまいそうなぐらい。私はなぜかどうしようもない恐怖を感じて、コンサートが終わってからもそのことで頭がいっぱいだった。家に帰ってから上着も脱がずに大急ぎでアルバムの歌詞を確認した。その時初めて気がついた、この曲は自担本人が作詞した曲なのだと。
多分、その時にはもう自担に落ちていたんだと思う。私は自担を好きになる前から自担のことを知っていたけど、私が自担を好きになった理由は一目惚れだ。
1月13日の日曜日、私は自担に恋をした。
好きになって気付いたことがいくつもある。自担はすごくめんどくさい。じっと見ていなきゃ分からないことがいくつもある。
例えば振る舞い。バラエティで切っ先が鋭い発言をする直前に目をきょろきょろさせる動作。あれは全神経を集中させてどの場面でどんな発言をすれば盛り上がるのか見極めてるの?そんなん分かりづらい。
例えば対人関係。1人でも別に構わないみたいな雰囲気出してるのにめちゃくちゃ寂しがりじゃん。お誕生日祝ってもらえないからって拗ねないでよ。分かりづらい。
例えば表情。ババ抜きのときは食えない表情してるのに、普段は割と分かりやすい。ポーカーフェイスは上手いのに、耳が赤くなるのだけは隠しきれない。そんな分かりやすいなんて知らなかった、逆に分かりづらいわ。
例えば性格。人たらしって評判の通り、人の心にやすやすと侵入して落とし込んでいくのかと思ってた。実際は割と自分の本当の思いは胸にしまい込んで我慢する人だと分かった。分かりづらい。
例えば発言。ヒールな言葉を使うとき、自担がその言葉を発さなければ他の人が悪く見えかねない局面がいくつかあることに気付いた。なんだそれ、そんなもん分かるか。
思い付いただけでもこんなに出てくる。本当に自担って分かりづらくてめんどくさい。でも、そのめんどくさいところを知れば知るほど好きになる。めんどくさいところが好きなんだ。ああもう、書いてて驚いたけど私はこんなに自担のことが好きなのか。今まで知らなかった。私も大概めんどくさい性格してるな。
こんなに自担のことが好きなのに、今までどうしても言えなかった言葉がある。ここまで長々と書いたのは、正直この一言を言うためです。今まで"ずっと"という単語の持つ意味が強すぎて言うことが出来なかった。本当に想いを貫き通せるのか分からなかった。でもやっと言える。こんなに言うのが遅くなってしまってごめんね。
これは自担へ送る1番最初のプロポーズ。この先、何千回でも何万回でも言ってやる。
二宮くん、あなたのことがずっとずっと大好きです