分かりづらい男

 

 

最初にはてブを開いたとき、活動休止について自分の思いを書こうと思っていた。

12月27日の衝撃的な知らせにいつまで経っても心が落ち着かず、ああダメだまさか嵐がいなくなるなんて、辛くて辛くてどうしようもないこんなに辛いならもう何もしたくないと考えていた。

でも、会見を、zeroを、Enjoyを、vs嵐を、Mステを、しやがれを見て。どれだけ嵐が私達のことを想っているのか、私達がどれだけ幸せなのか否が応でも分かってしまった。逆にあれだけされて分からない人間はいないと思うけどね!

だからもう嵐のことで悲しい顔をするのはお知らせがあった週の月曜限りでやめた。どれだけ涙が出ても、鼻水が出ても、不細工でも、私は2021年までは絶対に笑い続ける。嵐が最後まで笑っていてくれるなら、ファンもずっと笑顔を見せるのが筋というものだと私は思った。

だから活動休止についての話は、今はしなくても良いかな、だってあと2年もある。2年分の全力の誠意、全力で受け取ってから書いても遅くないよね?今から書く文章は活動休止についてでも2年後の話でも何でもない、私と自担との思い出話です。

私の自担は、世界で一番分かりづらい人です。

 

 

初めて嵐という存在を知ったのは、小学校低学年のとき。その頃学校では空前の嵐ブーム、というより櫻井翔くんブームが起きていた。

慶應大学合格、親は官僚、ジャニーズ初のキャスター、圧倒的に華がある顔、少女漫画のヒーロー役に全く引けを取らない爽やかな名前。クラスの女子の8割方は櫻井翔くんに初恋を奪われた。当然私も翔くんが大好きで、周りの熱が少し冷めた3年後も変わらず翔くんのことを推していた。そんなとき、私は親に連れられて人生初のコンサートへ参加した。

本当に当時の自分をぶん殴ってやりたいが、その頃私は櫻井翔くんにしか興味が無かった。そのくせ早めの厨二病を発動させており、ジャニオタのくせにアイドルを否定するという鬱屈した感情を持っていた。キモ。更に無知だった私はその日が初めてガチのオタクを見た日となり、序盤は嵐を集中して見ることも出来ずオタクの熱にドン引いていた。申し訳ない。そんな状況でも初めて見た翔くんはきらきらで、かっこよくて、やっぱり綺麗だった。

曲目は進み、ソロ曲へ。私が初めて"見た"自担は白いTシャツを着て白いピアノの前に座っていた。

その頃私が自担に持っていた感情は、「ナルシストでカッコつけ。やっぱ翔くんには負けるし、足元にも及ばない。でもまあ、今回のソロ曲は好きかな。 」そんなナメた気持ちで観ていた私を自担は完膚なきまでにブチのめしたのだ。

白というよりかは、透明だった。ピアノを弾いて歌う自担は、あんまりにも優しくて儚くて、美しい。この曲が終わったら、目を一瞬でも離したら、柔らかい光と一緒にフラッとどこかへ消えてしまいそうなぐらい。私はなぜかどうしようもない恐怖を感じて、コンサートが終わってからもそのことで頭がいっぱいだった。家に帰ってから上着も脱がずに大急ぎでアルバムの歌詞を確認した。その時初めて気がついた、この曲は自担本人が作詞した曲なのだと。

多分、その時にはもう自担に落ちていたんだと思う。私は自担を好きになる前から自担のことを知っていたけど、私が自担を好きになった理由は一目惚れだ。

1月13日の日曜日、私は自担に恋をした。

 

好きになって気付いたことがいくつもある。自担はすごくめんどくさい。じっと見ていなきゃ分からないことがいくつもある。

例えば振る舞い。バラエティで切っ先が鋭い発言をする直前に目をきょろきょろさせる動作。あれは全神経を集中させてどの場面でどんな発言をすれば盛り上がるのか見極めてるの?そんなん分かりづらい。

例えば対人関係。1人でも別に構わないみたいな雰囲気出してるのにめちゃくちゃ寂しがりじゃん。お誕生日祝ってもらえないからって拗ねないでよ。分かりづらい。

例えば表情。ババ抜きのときは食えない表情してるのに、普段は割と分かりやすい。ポーカーフェイスは上手いのに、耳が赤くなるのだけは隠しきれない。そんな分かりやすいなんて知らなかった、逆に分かりづらいわ。

例えば性格。人たらしって評判の通り、人の心にやすやすと侵入して落とし込んでいくのかと思ってた。実際は割と自分の本当の思いは胸にしまい込んで我慢する人だと分かった。分かりづらい。

例えば発言。ヒールな言葉を使うとき、自担がその言葉を発さなければ他の人が悪く見えかねない局面がいくつかあることに気付いた。なんだそれ、そんなもん分かるか。

思い付いただけでもこんなに出てくる。本当に自担って分かりづらくてめんどくさい。でも、そのめんどくさいところを知れば知るほど好きになる。めんどくさいところが好きなんだ。ああもう、書いてて驚いたけど私はこんなに自担のことが好きなのか。今まで知らなかった。私も大概めんどくさい性格してるな。

 

こんなに自担のことが好きなのに、今までどうしても言えなかった言葉がある。ここまで長々と書いたのは、正直この一言を言うためです。今まで"ずっと"という単語の持つ意味が強すぎて言うことが出来なかった。本当に想いを貫き通せるのか分からなかった。でもやっと言える。こんなに言うのが遅くなってしまってごめんね。

これは自担へ送る1番最初のプロポーズ。この先、何千回でも何万回でも言ってやる。

 

 

 

二宮くん、あなたのことがずっとずっと大好きです